ホームページ制作の30万円という価格帯は、調べるほど分かりにくいと思います。10万円の格安プランと、100万円超えの本格サイトの中間。「で、30万円だと何が変わるの?」に、まっすぐ答えている記事がほとんどありません。
私は、10万円のプランと30万円のプランを両方提供している制作者です。だから、差額の20万円が何に使われるのかを、実物で説明できます。この記事では、30万円でできること、できないこと、そして差額の正体を正直に話します。
30万円でできること(実際のプランの中身)
まず、私の30万円プランに実際に含まれているものです。
- トップページ+下層5ページ
- デザインのカスタマイズ
- 競合分析
- 原稿の作成を一部お手伝い
- 制作期間の目安は約1ヶ月から
これに加えて、スマホ対応、お問い合わせフォーム、ブログ機能、基本の内部SEO、アクセス解析の設置、操作マニュアル、公開後1ヶ月のサポートといった基本装備は、10万円プランと共通で全部入ります。
一覧で見ると、10万円との違いは「ページ数が3→6枚」「カスタマイズ」「競合分析」の3つ。ページ数の差は分かりやすいですが、差額の本体はそこではありません。
差額の20万円は、何に消えるのか


その1:「何を書くか」を決める仕事が倍以上になる
ページが増えるというのは、作業が増えるという意味ではありません。「そのページで誰に何を伝えるか」を決める設計が増えるという意味です。
6ページのサイトは、サービス紹介、事例、よくある質問、会社案内と、それぞれのページに役割を持たせて初めて機能します。原稿も一部こちらでお手伝いします。書く内容を決める作業こそ、時間がかかる部分だからです。
その2:競合分析。ここが差額の本体です
以前の記事にも書きましたが、私の仕事の比率はリサーチ8割、作成2割です。30万円プランは、この8割を本格的にやります。
具体的には、あなたのお客様が比較するであろう同業他社のサイトを調べます。各社が何を売りにしていて、何を言っていないか。その中で、あなたの事業はどこなら勝てるのか。それを見つけてから、サイトの構成と言葉に落とし込みます。
実例を1つ。ある地域サービス業のお客様の競合調査をした時のことです。調べていくと、ある市場では競合に構造的に勝てないことが、はっきり見えてしまいました。そこで、その市場を追うことはやめて、勝てる客層に的を絞る方針に切り替えました。
一方で、社内の20年以上の現場感覚の中に、数字にできる強みが眠っていることも分かりました。その発見は、そのままサイトのキャッチコピーになっています。
競合分析の価値は、「勝てる言葉が見つかる」ことだけではありません。勝てない場所が分かって、そこにお金と時間を使わずに済むこと。これも20万円の中身です。
30万円でできないこと
線の向こう側も正直に書きます。
デザイナーの作品のような、個性で魅せるサイトは作れません。 たとえば幼稚園や保育園のサイトでよくある、手描きのイラストが全面に広がって、ページ全体が一枚の絵のようにつながっているようなデザイン。ああいうものは全セクションがフルオーダーになるので、30万円の範囲を完全に超えます。フルカスタマイズの領域(私のプランなら50万円〜)です。
市場分析や事業戦略の設計まで含めた作り込みも、30万円ではやりません。競合分析はしますが、市場全体を調べて戦略書を作るのは上のプランの仕事です。
予約システムや決済などの複雑な機能も範囲外。そして、検索順位や問い合わせ数の保証はできません。これは次の章で正直に話します。
「本当に問い合わせが増えるの?」への正直な答え
30万円を検討するお客様から、一番よく聞かれる質問です。
正直に答えます。保証はできません。
競合を調べて、勝ち筋を理屈で組み立てて、「これならいけそうだ」と言える状態までは作ります。実際、理詰めで作ると、公開前の時点で手応えの感覚はかなり変わります。それでも、市場に出してみたら不発だった、ということは起こりえます。商売とはそういうものです。
だから、私は「公開してからが本番」だと考えています。公開後の数字を見て、直して、育てていく。むしろ、契約前に「問い合わせ〇件保証します」と言い切る業者がいたら、その根拠を聞いてみてください。誠実な業者ほど、保証という言葉を使わないはずです。
30万円が向いている人・10万円で十分な人
30万円が向いている人
- すでに事業が回っていて、サイトから問い合わせを増やしたい
- 同業がひしめく中で、埋もれたくない
- 「何を強みに打ち出すべきか」を自分では言葉にできていない
10万円で十分な人
- 開業前後で、まず信頼できる拠点が欲しい
- 伝えたいことがシンプルで、競合との差別化を急いでいない
10万円プランの中身はこちらに全部書いています。


そもそも価格帯ごとの選び方の考え方から知りたい方はこちらを。


30万円の見積もりで確認すべきこと
他社と比較する時は、この3つを聞いてみてください。
- 「分析」の中身。何を調べて、何を成果物としてくれるのか。「SEO分析します」だけで具体が出てこないなら、その分析は名前だけの可能性があります
- 原稿はどこまで書いてくれるのか。全部自分で書くのか、手伝ってくれるのか。ここは価格帯で一番差が出る部分です
- 何をすると追加料金になるのか。ページ追加、写真、ロゴ。料金表があるかどうか
迷ったら、事業の内容を添えて聞いてください
10万円で足りるのか、30万円をかける意味があるのか。それはあなたの事業の状況と、競合の状況で決まります。話を聞いて、「今は10万円で十分ですよ」と言うことも実際にあります。逆も同じです。
見積もりの前の相談は無料です。売り込みはしません。
ホームページの悩み、そのまま送ってください
「何が原因か分からない」という段階でも構いません。サイトのURLを添えてもらえれば、拝見して正直にお答えします。相談は無料、売り込みはしません。


