ホームページ制作は10万円で何ができる?提供している私が中身と限界を正直に話します

限られた予算で小さくてもきちんと機能するホームページを組み立てるイラスト

「ホームページ制作 10万円」で検索すると、「できます」という制作会社の宣伝と、「格安には注意」という解説記事が半々に出てきます。どちらを読んでも、肝心なことが分かりません。10万円で、実際のところ何がどこまでできるのか。

先に答えを言います。10万円で、ちゃんとしたホームページは作れます。ただし、できることとできないことの線がはっきりあります。

私は実際に10万円のホームページ制作プランを提供している制作者です。売っている側が中身を隠さず見せた方が早いと思うので、この記事では、10万円プランの中身、なぜその値段でできるのか、そして何ができないのかまで、全部話します。

目次

10万円でできること(実際のプランの中身)

まず、私の10万円プランに実際に含まれているものをそのまま並べます。

  • トップページ+下層2ページ
  • 事業のヒアリング・現状整理(簡易チェック)
  • スマホ・タブレット完全対応
  • お問い合わせフォーム
  • ブログ・お知らせの投稿機能
  • 内部SEO対策(基本)
  • アクセス解析の設置(GA4・Search Console)
  • Googleマップ埋め込み
  • OGP(SNSでシェアされた時の表示)設定・サイトアイコン設置
  • 表示スピード・SSL対応
  • サーバー・ドメインの取得サポート
  • 操作マニュアルと公開後1ヶ月のサポート

制作期間の目安は約3週間から。つまり10万円で手に入るのは、「3ページの、名刺代わりよりは一歩踏み込んだ、ちゃんと動くサイト」です。開業したばかりの事業の拠点としては、十分に機能します。

会社によって多少の差はありますが、まともな制作者の10万円プランは、だいたいこの範囲に収まります。逆にこの範囲を大きく超える約束をする10万円には、どこかにカラクリがあると考えてください。

なぜ10万円でできるのか(種明かし)

ホームページ制作が10万円でできる3つの理由。①デザインはテンプレートを活かす ②ページ数を絞る ③文章と写真はお客様が用意

「ホームページは100万円かかる」という相場観を持っている方からは、逆に「なんでそんなに安いの?」と聞かれることがあります。カラクリはシンプルで、3つの割り切りで成り立っています。

種明かし①:デザインはテンプレートを活かす

ゼロからデザインを描き起こすのではなく、実績のあるデザインテンプレートを土台にします。

実際に作っていて感じるのは、レイアウト作業は本当に速いということです。セクションごとに用意されたパーツを組み合わせれば、プロが設計した見た目がサクサク仕上がっていく。ここに時間をかけないから、この値段になります。

「テンプレート=手抜き」ではありません。何万サイトで使われて磨かれた型は、下手なオリジナルより読みやすく、崩れません。

種明かし②:ページ数を絞る

ページが増えれば、その分だけ書く内容も設計も増えます。3ページに絞るのは、開業期の事業なら伝えるべきことが実際その量だからです。

種明かし③:文章と写真はお客様に用意してもらう

ここが一番大事な種明かしです。制作の現場で一番時間がかかるのは、実はデザインではなく、写真の用意と「何を言うか」の整理です。

私の仕事の比率で言うと、リサーチと整理が8割、作る作業は2割。50万円のプランが50万円なのは、競合や市場を調べて「どうすれば選ばれるか」を設計する、この8割に時間を使うからです。

10万円プランは、この8割を簡易版にすることで成立しています。文章はお客様に用意してもらい、アピールポイントの整理は要点だけ。だから安いのです。

10万円でできないこと(正直な限界)

線の向こう側も、はっきり言っておきます。

オリジナルの表現はできません。 実際にあった例で言うと、図形をコードで描いてアニメーションで動かすような、テンプレートの外に出る表現。ああいうものをカスタムで書き始めると、10万円では収まりません。テンプレートの範囲でサクサク作れるから10万円、が成立条件です。

競合を調べ抜いた集客設計もできません。 「検索で競合に勝ちたい」「広告と組み合わせて問い合わせを増やしたい」という話は、リサーチ8割の世界の仕事です。10万円プランに期待する話ではありません。

予約システムや決済などの複雑な機能も範囲外です。ページ数の多いサイトも同様です。

向いている人・やめた方がいい人

ここまでの話を、判断の形にまとめます。

10万円が向いている人

  • これから開業する、開業したばかり
  • まず「信頼できる拠点」をネット上に持ちたい
  • 伝えたいことがシンプル(何屋か、強み、場所、連絡先)

10万円をやめた方がいい人

  • 検索やWeb集客で競合に勝ちたい(→ 集客設計から入る上位プランの話です)
  • 載せたい内容が多い、機能が複雑
  • デザインで独自の世界観を作り込みたい

やめた方がいい側に当てはまった方は、予算を上げるか、目的を今の規模に合わせて絞るか、どちらかです。価格帯ごとの違いと選び方は、別の記事で詳しく書いています。

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月額0円スタートのサブスク型と、どちらが得か

10万円を調べていると、「初期費用0円、月額5,000円でホームページが持てます」というサブスク型のサービスも目に入ると思います。初期の出費が無いのは魅力的に見えますが、電卓を叩いてみてください。

月額5,000円を3年払うと18万円。買い切りの10万円をすでに超えています。しかもサブスク型は、解約するとサイトごと消える契約が多い。3年払っても、手元に何も残らないことがあります。

買い切りの場合、維持費はサーバーとドメイン代で月1,500円前後。3年使っても、合計15万円ほどです。サイトは自分の資産として残ります。

短期のイベントや、1年で畳むかもしれない事業ならサブスク型にも意味があります。事業を続けるつもりなら、買い切りの方が安く済むことが多い、というのが正直な計算です。

格安で頼む前のチェックリスト

最後に、10万円前後で依頼する時に、契約前に必ず確認してほしいことを置いておきます。私が同業として「ここを確認しないと危ない」と思う順です。

  • サーバーとドメインは自分の名義か(業者名義だと、関係が切れた時にサイトを人質に取られます)
  • 解約・契約終了後もサイトは残るか
  • 無料修正は何回までか(2回以下は少なめ、3回が標準的です)
  • 何をすると追加料金になるのか(ページ追加、文章の代筆、画像の用意など、料金表があるか)
  • スマホ対応は含まれているか(今どき当然ですが、念のため)

これを全部、契約前にはっきり答えられる業者なら、値段に関わらず信頼できます。逆に、答えを濁す業者は値段に関わらず危険です。

迷ったら、見積もりの前に聞いてください

10万円でできること、できないこと、正直に書いたつもりです。それでも「うちの場合はどっちなんだろう」と迷ったら、事業の内容を添えて聞いてください。

見積もりの前の相談は無料です。話を聞いて「それなら10万円で十分ですよ」と言うことも、実際によくあります。逆に、10万円では期待に応えられないと思えば、そのままそう言います。

ホームページの悩み、そのまま送ってください

「何が原因か分からない」という段階でも構いません。サイトのURLを添えてもらえれば、拝見して正直にお答えします。相談は無料、売り込みはしません。

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