ホームページを公開したあと、毎月いくらお金が出ていくのか。
制作会社から保守の見積もりをもらって、「月1万円って、高いの?安いの?」と迷っている方もいると思います。調べてみると、安い所と高い所で10倍近くも違っていて、何を基準に比べればいいのか分からなくなりますよね。
私は、ホームページの制作と保守をしている会社の代表です。この記事では、保守を売っている立場から、他社と自社の料金を同じ条件にそろえて並べます。
先に結論です。ホームページのランニングコスト(毎月の維持費)は、「誰が面倒を見るか」で、月1,000円前後から1万円以上まで変わります。
そして、比べるときに条件をそろえないと、「安く見えたのに、実は高かった」ということが起きます。
私自身、190円ほどで取ったドメインが、翌年の更新で2,000円ほどになって驚いたことがあります。こうした「あとから分かる差」も含めて、順番に見ていきます。
この記事の料金は、すべて各社の公式の料金ページで、2026年10月29日に確かめた数字です。
ランニングコスト(毎月の維持費)は、サーバー・ドメイン・保守の3つ
毎月かかるお金は、大きく2つです。誰が作ったサイトでも必ずかかる「サーバーとドメイン」と、人に任せたときだけかかる「保守」です。
必ずかかるもの:サーバーとドメイン
サーバーは、ホームページのデータを置いておく場所です。ドメインは、「○○.jp」のようなホームページの住所です。この2つは、誰が作ったサイトでも必ずかかります。
| 何の費用か | 目安(税込) |
|---|---|
| サーバー | 月550〜1,100円(1年契約の通常料金) |
| ドメイン(.com) | 年1,400〜1,800円くらい(月にすると約120〜150円) |
| ドメイン(.jp) | 年3,100〜3,400円くらい(月にすると約260〜280円) |
ドメインは、会社によって上乗せの費用がかかり、もう少し高くなることがあります。
作るときにかかる費用(初期費用)については、こちらの記事で書いています。


人に任せるとかかるもの:保守(自分でやれば0円)
保守とは、ホームページの手入れを人に任せる費用です。主な中身は、次の3つです。
- WordPress(ホームページを作る仕組み)の更新
- データの控え(バックアップ)
- 表示が崩れていないかの確認
自分でやれば0円です。ただ、そのぶん時間と手間がかかり、覚えることも出てきます。
料金を比べる前に、条件をそろえる3つ
料金を並べる前に、3つだけ条件をそろえてください。ドメインは2年目の値段で、サーバーはキャンペーンを外した値段で、保守はサーバー代を足した値段で比べます。
ドメインは2年目に数倍になる。更新料で比べる
ここが一番、知っておいてほしいところです。
ドメインは、1年目は0円〜1,000円くらいで取れる会社が多いです。ところが、2年目からの更新料(使い続けるために毎年払うお金)は、.com で年1,400〜1,800円くらい、.jp で年3,100〜3,400円くらいになります。
| 会社 | .com ※ | .jp ※ |
|---|---|---|
| お名前.com | 2年目から 1,408円+サービス維持調整費 | 1円(1人1個まで)→ 3,124円+サービス維持調整費 |
| ムームードメイン | 750円 → 1,728円(調整費を含めると2,168円) | 990円 → 3,344円(調整費を含めると4,196円) |
| エックスサーバードメイン | 0円(初めての方。通常は1,721円)→ 1,721円 | 0円(初めての方。通常は1,980円)→ 3,102円 |
※1年分の金額です。「→」の左が1年目、右が2年目からの更新料です。
0円や1円は、「初めての人だけ」「1人1個まで」といった条件付きです。
さらに、会社によっては表示の料金とは別に「サービス維持調整費」が上乗せされます。お名前.com では、2026年10月1日からドメインの料金に25.50%が上乗せされています。1,000円のドメインなら、255円が足される計算です。
はじめに書いたとおり、私も初めはびっくりしました。正直、なぜ2年目に跳ね上がるのか、今でも謎です。
ただ、知っていれば困りません。ドメインを選ぶときは、1年目の値段ではなく、2年目からの更新料で比べてください。
今使っているドメインの更新料は、ドメインを契約した会社の会員ページで確かめられます。自分で契約した覚えがなければ、ホームページを作った会社が契約していることがあります。その場合は、作った会社に聞いてみてください。
キャンペーン価格は外して比べる
サーバーは、キャンペーンの値段ではなく、1年契約の通常の値段で比べてください。キャンペーンを使わずに、1年分をまとめて払うときの値段です。
サーバーの料金ページには、大きく安い金額が出ていることがあります。たとえばエックスサーバーのスタンダードは、2026年11月4日までのキャンペーンなら、3年契約で月693円でした。でも、1年契約の通常の料金は月1,100円です。
キャンペーンで安く始めても、次の更新のときに同じキャンペーンがあるとは限りません。たぶん、ないと思っておいた方がいいです。
なので、比べるときはキャンペーン価格を外してください。1年分のまとめ払いのように、いつでも使える割引なら入れてかまいません。私も、1年ごとのまとめ払いの料金で比べています。
| サーバー | 月額(税込)※1 |
|---|---|
| エックスサーバー/スタンダード | 1,100円 |
| さくらのレンタルサーバ/スタンダード | 550円 |
| ConoHa WING/ベーシック | 載っていません(※2) |
※1 どれも、WordPress が使える一番安いプランの、1年契約の通常料金です。
※2 ConoHa WING は、キャンペーンが無いときの1年契約の料金が、公式ページに載っていません。2026年10月29日のキャンペーン料金は月970円です。
保守料は、サーバー代とドメイン代を足して比べる
保守の料金は、サーバー代とドメイン代を足してから比べてください。
制作会社の保守プランは、サーバー代やドメイン代が入っている会社と、入っていない会社があります。月額をそのまま並べると、入っている会社が高く見えてしまいます。
そこで、入っていない会社には、サーバー代とドメイン代を足して、同じ条件にそろえました。足したのは、月およそ1,360円です。
- サーバー代:月1,100円(エックスサーバーのスタンダード)
- ドメイン代:月約260円(.jp の更新料を月に直した額)
| 会社/プラン | 公式ページの月額 | サーバー・ドメイン代 | そろえた月額 ※ |
|---|---|---|---|
| MYコンサルティング(一番安いプラン) | 2,880円〜(税別) | 込み | 約3,200円〜 |
| リヒトス/ライト | 3,300円(税込・年払い) | 別 | 約4,700円 |
| リヒトス/スタンダード | 5,500円(税込・年払い) | 別 | 約6,900円 |
| セレクト・ワン | 10,000円(税抜) | 込み | 約11,000円 |
| シンプルファスト(うち)/ベーシック | 10,000円(税抜) | 別 | 約12,400円 |
※税込の目安です。サーバー・ドメイン代が「別」の会社は、上のサーバー代とドメイン代を足しています。
ただし、プランの中身は会社ごとに違います。たとえば、次の2つがばらばらです。
- 修正を何回までしてくれるか
- 作業の時間の枠があるか
金額だけでは比べられません。
「サーバー代込み」という書き方にも注意してください。ある会社では、込みになるのは「その会社が契約したサーバーを使う場合だけ」でした。同じ会社のよくある質問には、サーバーとドメインの料金は別に払う、と書かれていました。
込みかどうかは、契約の前に聞いて確かめてください。見積もりをもらうときは、次の3つを、どの会社にも同じように聞くと比べやすくなります。
- サーバー代とドメイン代は、料金に入っていますか
- 修正は、月に何回までお願いできますか
- 作業の時間に、上限はありますか
「誰が面倒を見るか」で月額は10倍変わる
毎月の目安は、次のとおりです。
- 自分で管理する:月700〜1,400円くらい
- 作成サービス(Wix など)を使う:月600〜1,600円くらい
- 制作会社に頼む:月3,000円前後〜2万円以上
安く済ませるほど、自分でやることが増えます。


自分で管理する:月700〜1,400円くらい
サーバー(月550〜1,100円)とドメイン(月120〜280円くらい)だけです。一番安く済みます。
そのかわり、WordPress の更新も、バックアップも、何か壊れたときの対応も、全部自分でやります。
作成サービスを使う:月600〜1,600円くらい
Wix・ペライチ・STUDIO のような、画面の操作だけでホームページが作れるサービスです。
| サービス/プラン | 月額 |
|---|---|
| STUDIO/Mini | 年払い590円・月払い1,290円(2ページまで) |
| Wix/パーソナル | 1,300円(税は含まない) |
| ペライチ/ライト | 1年契約1,465円・月契約1,628円(税込) |
安全のための更新は、サービスの運営会社がやってくれます。なので、更新のことを気にしなくていいのは楽です。ドメイン代は別にかかります。
制作会社に頼む:月3,000円前後〜2万円以上
検索して上位に出てきた制作会社19社のうち、保守の料金を公開していたのは10社でした。安い所は月3,000円前後、高い所は月2万円以上で、10倍近い開きがあります。
残りの9社は「ご相談ください」などで、料金を載せていませんでした。理由は書かれていません。私の想像では、次のどちらかだと思います。
- 内容を説明してから、見積もりを出したい
- そもそも、保守をあまり受けていない
選び方:あればいいなら作成サービス、ブログで差をつけるなら WordPress
ホームページに何を求めるかで決まります。あればいいだけなら作成サービスで十分です。
毎週ブログを書いて、見た目でも近所のお店と差をつけたい。それなら、WordPress で作って、更新は人に任せるのがおすすめです。
名刺がわりの工務店なら、作成サービスで十分
「ホームページがあればいい」「名刺にホームページのアドレス(URL)を載せたい」くらいなら、Wix やペライチでさっと作ってしまうのがいいと思います。
あとで「もう少し凝ったものにしたい」となったら、そのときに STUDIO や WordPress を考えれば十分です。
毎週ブログを書く美容室なら、更新作業は人に任せる
普段の仕事に追われながら、毎週ブログを書くのは、それだけで大変です。そこに、WordPress 本体やプラグイン(追加の機能)の更新まで入ってきます。覚えることが増えて、かなりの負担です。
更新を気にしたくないなら、作成サービスも選べます。ただ、私の印象では、Wix やペライチは凝ったデザインが作りにくいです。見た目で近所のお店と差をつけたいなら、STUDIO や WordPress の方が向いています。
WordPress で作っているなら、保守は作ってくれた制作会社に頼むのが一番だと思います。サイトの中身を端から端まで分かっているからです。
うちの保守が月1万円なのは、軽い直しと相談まで入っているから
うちの1万円は、更新とバックアップに加えて、軽い直しや相談まで頼める料金です。更新とバックアップだけでいいなら、もっと安いプランで十分です。
更新とバックアップだけなら、安いプランで十分
データのバックアップと、WordPress やプラグインの更新だけで十分なら、安い保守プランで大丈夫です。正直に、そう思います。
安いプランは、契約した作業をきっちりやってくれます。そのかわり、契約にない作業はお願いしにくいです。これは悪いことではなく、もともとそういう契約だということです。
直しや相談まで頼むなら、「気の利く近所の電気屋さん」を選ぶ
うちは、ちょっと高めです。そのかわり、「あれやって、これやって」が通じます。気の利く近所の電気屋さんのような相手だと思ってください。
文章の直しや表示の崩れのような軽い直しなら、さっと対応します。ちょっとした質問や、「これからホームページをどうしていきたいか」という相談も、気軽にしてもらえます。
うちの料金表:月1万円から。サーバー代とドメイン代は別
| プラン | 月額(税抜) | 中身 |
|---|---|---|
| ベーシック | 10,000円 | バックアップ(月1回)・WordPress とプラグインの更新・表示崩れのチェック・軽微な修正(月1回まで)・メールでの相談 |
| スタンダード | 30,000円 | ベーシックの中身+月1回のオンライン打ち合わせ・アクセス解析(何人が見に来たかの集計)・レポート・サイトの修正と更新 |
| プレミアム | 50,000円 | スタンダードの中身+毎日のバックアップ・更新の代行・集客の改善の提案と実行・優先対応 |
サーバー代とドメイン代は、保守料に入っていません。軽い直し(表の「軽微な修正」)は、月1回まで料金に含まれます。それを超える分は、ご相談ください。
料金表は、トップページにも載せています。
見に来る人はいるのに問い合わせが来ない、という場合は、保守より先に見直すところがあるかもしれません。


よくある質問
1年目が安いドメインは、選ばない方がいい?
選んでもかまいません。ただ、2年目からの更新料を先に確かめてください。.jp は、1年目のキャンペーンの値段(0円〜1,000円くらい)と比べると、更新料が数倍になります。比べるなら更新料で比べるのがおすすめです。
キャンペーンで3年契約するのは損?
損ではありません。3年間使うと決まっているなら、安く済みます。ただ、4年目の更新のときに同じ値段になるとは限りません。予算は通常の料金で考えておくと安心です。
料金を載せていない会社には、頼まない方がいい?
そうとは限りません。中身を聞いてから見積もりを出したい会社もあります。ただ、比べにくいのは確かです。見積もりをもらうときは、サーバー代とドメイン代が入っているか、修正を月に何回までお願いできるか、作業の時間に上限があるか。この3つを、どの会社にも同じように聞いてください。
保守をやめたら、ホームページはどうなる?
ホームページが消えるわけではありません。管理する人がいなくなるだけです。
ただ、WordPress には安全のための更新が定期的に届きます。放っておくと守りが甘くなり、乗っ取りやいたずらをされやすくなります。WordPress の公式の説明でも、最新に更新するようにすすめています。古いバージョンには、安全のための更新が出ないからです。
(出典:WordPress.org「WordPress の安全性を高める」)
プラグインも、本体の更新に合わせて新しくしないと、使えなくなることがあります。保守をやめるなら、更新は自分でやると決めておいてください。
別の会社が作ったサイトでも、保守を頼める?
うちは受けています。管理画面(ホームページの中身を書きかえる画面)に入るための ID とパスワードを、お客様が持っていることが条件です。もし ID とパスワードが分からない場合は、先に作った会社に確かめてください。
まとめ
ホームページのランニングコストは、「誰が面倒を見るか」で、月1,000円前後から1万円以上まで変わります。
比べるときは、次の3つで条件をそろえてください。
- ドメインは、1年目の値段ではなく、2年目からの更新料で比べる
- サーバーは、キャンペーン価格を外して、1年契約の通常の料金で比べる
- 保守は、サーバー代とドメイン代が入っているかを確かめて、足してから比べる
更新とバックアップだけでいいなら、安い保守プランで十分です。ちょっとした直しや相談まで頼みたいなら、作った会社に、気の利く近所の電気屋さんとして任せるのがいいと思います。
まずは、今のドメインの更新料と、保守の料金にサーバー代が入っているかを確かめてみてください。
うちに頼むか迷ったら、今のサイトのことを気軽に聞かせてください。
ホームページの悩み、そのまま送ってください
「何が原因か分からない」という段階でも構いません。サイトのURLを添えてもらえれば、拝見して正直にお答えします。相談は無料、売り込みはしません。



