境界立会いを頼まれたら、断れるのか
ある日、ポストに手紙が入っています。
「お隣の土地の測量を行うことになりました。つきましては、境界の立会いをお願いしたく」
頼んだ覚えのない手続きに、自分の土地の話として名前が出てくる。戸惑って当然だと思います。
わたしどもは、測量を依頼された側の事務所です。つまり、この手紙を出す側です。それでも、この記事は手紙を受け取った方に向けて書いています。実際にうかがうと、同じことを4つ聞かれるからです。
1. 断れますか
法律上、立会いに応じる義務はありません。
お断りいただいても、それだけで何かの罰があるわけではありません。裁判になるわけでもありません。
ただ、断られた側の測量は止まります。そこから先は、別の方法をとることになります。
2. 費用はかかりますか
いただきません。ご負担は一切ありません。
測量の費用を払うのは、依頼した側です。立会いをお願いされた方から、あとで請求が来ることはありません。
むしろ、確定した境界の図面をお受け取りいただけます。ご自分の土地の形と面積が、はっきりした形で残ります。
3. 断ると、どうなりますか
ここが、いちばんお伝えしたいところです。
将来ご自身が土地を売却されるとき、隣接地の方全員の立会証明を求められることがあります。
そのとき、今度はご自身が同じお願いをする側になります。「お隣に立会いをお願いしたい」と、手紙を書く側です。
いま断ることは、そのときの自分の手間を増やすことになるかもしれません。逆に言えば、いま応じておくと、そのときにお願いしやすくなります。
4. 当日は何をしますか
20〜30分ほどです。
現地で、境界の位置をご一緒に確認する時間です。「ここが境です」という点を、図面と現地を見比べながら見ていただきます。
ご納得いただけたら、筆界確認書という書面に署名押印をお願いする流れになります。
その場でご判断いただかなくて構いません。「持ち帰って考えます」で結構です。日を改めてうかがいます。
日程は、そちらのご都合に合わせます
境界立会いは、依頼した側の都合で日程が決まりがちです。それが不満のもとになっているのを、現場で何度も見てきました。
わたしどもは、日程を隣接地の方のご都合に合わせています。 平日が難しい場合は、土曜日でも承ります。
境界のことで気になることがあれば、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。立会いをお願いされた側の方からのご相談も、お受けしています。
境界確定の進め方と日数、お隣へお送りする挨拶文の全文も公開しています。